マレーシアでの日々も終わりに近づいてきました。留学前は不安でいっぱいでしたが、楽しい体験が盛りだくさんのとても充実した留学生活を過ごすことができました。
留学後半には私の要望を叶えてくださり、高価な3Dプリンターを何台も使わせていただきました。基本的な設定や知識に関する講義を受けて仕上がりがとても向上したのが印象に残っています。プラスチックに加えて柔軟性のある素材や複雑な造形を可能にする水溶性サポート材もあり、3Dプリンターの可能性はまだまだ広がりそうだと感じました。先生は金属を使った素材を研究していて、安価な3Dプリンターでエンジンにも使える強靭な部品を作るのが目標だそうです。3Dデータは、留学中にプログラミングやイラストレーターとCGソフトを組み合わせて作成し、世界に一つしかない作品が作れました。
折り紙は100枚近く持ってきていたにも関わらず全て使い切ってしまいました。高難度のバラ折り紙を一緒に折ったり、コマなどの動く折り紙を折ったりして交流しました。コマは想像以上に人気で、お家に持って帰って家族で楽しんでいる動画が送られてきました。何か一緒にできる特技があるだけで、留学は断然楽しくなります!
土日には、ブルーモスク・ピンクモスク・国立モスク・イスラム美術館などを回ってイスラム美術やイスラム教について学んだだけでなく、ヒンドゥー教のバトゥ洞窟や仏教の天后宮なども巡り、さまざまな宗教の特徴についても知ることができました。他民族が共生するマレーシアならではの光景で、貴重な体験になりました。
KL中心部には、ツインタワー・KLタワー・Central Market・中華街・ムルデカ広場などの観光名所が密集しており、10日以上行っても毎日新しい発見がありました。観光ガイドでは紹介されにくい、Petrosains・Pusat Sains Negaraなどの科学館も体験型の展示が多くてとても充実しています。他にも、織物美術館・国立博物館では、マレーシアの伝統文化を見ることができました。テーマパークは、Sunway Lagoon・KL Super Park・Times Square Parkといった、日本では体験できないような巨大なものがあり、夏休みもしっかり満喫することができました!
研究室の学生は、ご飯に連れて行ってくれたり、観光名所に連れて行ってくれたりと、いつも親切に接してくれました。最後には、自分だけのために研究室の学生が全員集まって送別会も開いてくれました。マレーシアの「行動を伴ったおもてなし」には何度も驚かされました。
日本にはない魅力が盛り沢山で、とても楽しい日々を過ごすことができました。留学だけでなく観光も楽しめる国なので、ぜひ皆さんもマレーシアへ留学してみてください!
情報電子工学科3年 上津原和弘