6月10日(土)に鳥取大学工学部で開催された第75回 令和5年度(2023)土木学会中国支部研究発表会において、環境建設工学専攻1年 井上綾さんと土木建築工学科研究生の齊藤遥奈さんが若手優秀発表者賞を受賞しました。この賞は、学生を含む30歳以下の研究者および技術者を対象に、特に優れた発表を行った者に与えられます。井上さん、齊藤さんにとって初めての学会発表でしたが、本科5年の卒業研究から民間企業や官公庁と連携し、精力的に取り組んできた研究活動と丁寧で分かりやすいプレゼンが高く評価されました。
井上さんの発表題目は「塗装防食を考慮した腐食進展予測モデルによる模擬腐食表面の生成」です。この研究では、地域の老朽化した鋼橋における維持管理計画の合理化に寄与するため、塗装による防食効果を考慮した腐食進展予測モデルによって数十年先の腐食進展を数値的に予測する技術を開発します。 井上さんは、数値シミュレーションに加えて3Dスキャナを用いた現場計測の両面から研究に取り組んでおり、応用研究・特別研究を通じた専攻科でのさらなる研究推進が期待されます。 | |
齊藤さんの発表題目は「磁歪法における較正曲線の精度向上に関する基礎的検討」です。この研究では、磁力を用いて鋼構造部材の内部応力を非破壊で測定する技術(磁歪法)について、現場の実状に即した形で測定精度を向上させ、供用中の鋼橋における補修補強や撤去設計の高度化に貢献することを目指しています。 齊藤さんは、自身の豊富な現場見学の経験から「現場の役に立つ研究を!」との強い思いをもって研究を継続しており、本科5年次から専攻科修了までの4年計画で本研究に取り組みます。 |
令和5年6月29日